〜愛のベトナム支援隊〜 Love and Support Vietnam

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# 東北学院大学
 先日、私たちの愛のベトナム支援隊の蓮の花奨学金を通じて、ベトナムの若い学生・生徒に奨学金を送って下さっている東北学院大学経済学部の野崎 明教授から、一冊の本(写真)が送られて来ました。

福祉社会論というタイトルで、人間の共生を考える〜多文化共生とは何か・パート2〜となっています。

内容は、東北学院大学社会福祉研究所主催で行われているオープン・カレッジ(第32回)での講演をまとめたものです。新たに枯れ葉剤被害のことを勉強しようというかた、知識を整理しようというかたには、格好の書となると思います。

その中で、60数頁にわたって、枯れ葉剤被害のことを取り上げてくださいました。枯れ葉剤がベトナムで、アメリカ軍によって撒布を始めた1961年から50有余年がたっています。ともすれば忘れがちな戦争の負の遺産を、大学の中で取り上げて下さったことに、感謝の気持ちを禁じえません。

大学の中で講義されたということは、少なからず将来を担っていく若い人々の耳にはいったということです。

このオープンカレッジでの講義は、人命に対する過去の愚かな戦闘行為を、人々の忘却の彼方に追いやることとは、少なくとも正反対の行為であります。
未だ苦しむ多くの人々の、いわば戦争の負の遺産の生きた声を届けるものです。

機会があれば、多くの人に読んでいただきたいと念願するものであり、人間共生の視点からこういう機会を作ってくださった野崎教授のご尽力に、改めて敬意を表するものです。

研究叢書は、『東北学院大学社会福祉研究証書宗戮箸覆辰討い泙后

ここに、一般の方々にもお知らせするものです。

          愛のベトナム支援隊・北村 元 
         
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# −偽善と非妥協性−その3

−偽善と非妥協性−
エージェント・オレンジ論争を支えるもの(
環境科学者・ウェイン・ドゥワーニチュク博士 著

(中略)

クラリー博士は、東南アジアにおけるランチハンド枯れ葉作戦に関するCHECO計画(現作戦の現代的歴史分析)用に、彼が197113付で書いた『機密扱いの』ラベル文書を、私に教えてくれた

 それは、ランチハンド作戦の大意を示す報告書で、以下の題名がついていた。『ミッションと戦術』、『1961-1967枯れ葉剤論評』、『1967-1971枯れ葉剤作戦』、『枯れ葉剤の生物学的観点』、『落葉の影響』(土壌、植物、動物)、『枯れ葉剤の生物学的/生態学的影響』、『ランチハンド作戦の出撃飛行』(撒布した枯れ葉剤の量(ガロン飛行任務した航空機)、『枯れ葉剤計画』、『除草剤は、ラオスにおける枯れ葉剤計画1965-1969』。1971年のレポートの完成の後、関与していた間に、この文書はいろいろの部分が他の出版物の中に登場した。

 しかし、完全な文書全体が書かれて以来35年後の200615日まで『機密扱いの』ままだった。1971年に解禁されれば、この報告書の内容からしてアメリカ政府が相当困惑したであろうことは明白
だ。

エージェント・オレンジの中の特定のダイオキシン(TCDD)が極度の毒性があり、持続的であり、発がん物質であることは以前からわかっていたのだ。1997月に、IARC{北村註:国際癌研究機関。WHO(世界保健機関)が,1965年に設立した癌の国際的研究機関。本部はリヨン。日本は72年(昭和47)加盟。世界保健機関(WHO)の外部組織}は、TCDDについてのこの決定をした

ランチハンド作戦の空軍基地としてのダナン空港で、ダイオキシン汚染の除染を援助するためにアメリカ政府が数百万ドルも支援したとすると、アメリカ政府がこの結論『間接的に』受け入れたという強い暗示を受ける。ダナン空軍基地のダイオキシン汚染の総合的な評価は、次の点で見つけることができるかもしれない。

もしダイオキシンがベトナム人間の健康に対して潜在的脅威でないならば、そして、ベトナムの人々の疾病に対して責任がないならば、では、なぜ、アメリカは、ダナン空軍基地の除染でベトナム支援に動いているのか 『補償』という制限的な範囲内でなくして、ベトナムへの援助を提供する必要があるという認識に関連して、私は、米国が、実際、ダイオキシンの危険性を認めることを提起する

にもかかわらず、アメリカのベトナム退役兵苦しんでいる疾病と匹敵するとしてベトナム人の疾病を受け入れないことは、偽善である。エージェント・オレンジ曝露に関連した因果関係の絶対の証明存在していることを彼らが頑なに否定することは、確固不動である用にみえる。 因果関係の証明は、アメリカのベトナム退役兵の補償には必要とされていない。疾病に対する推定的曝露みである。従って曝露したベトナム人に対応する米国の政策は曝露したアメリカのベトナム退役軍人
への対応するアメリカの政策とは全く矛盾するものである。

ダイオキシン除染活動やアメリカの他の人道援助による最近の資金拠出でもわかるように、現状凍結は雪解けを迎えているように見えるが、米越には、依然として疑念が存在しつづける。

米越覚書が署名された一年後の2003年2
月に、当時のアメリカ大使バーグハートは『機密扱い』ではなく、『要注意』メモをアメリカ国務長官に提出した。それは、覚書にする「ベトナムの態度の評価」を焦点にしたものだった。同大使によると、詳細に、覚書のの健康の失敗に対してベトナム基本的に責任があったと詳細に述べた12頁のメモだった。この態度からしてアメリカは、環境問題人間の健康問題に関するベトナムの窮状明らかに、より同情的
いた。

大使のメモの中では、次のようなことも述べられている。ベトナムの空中撒布地域は汚染度が非常に低いので、ベトナムは緊急の改善を要する地域ではないことを示す研究を受け入れたくない、と。それは、ダイオキシン汚染が南ベトナムで激烈であるという状況をベトナムは進めていきたいという脅迫である。しかし、ベトナムの明らかな関心は、ダイオキシン『ホットスポット』となる前のアメリカ軍基地にある。(つづく)

                       愛のベトナム支援隊・ 北村 元
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| comments(0) | - | 08:57 | category: 枯れ葉剤関連・論文 |
# −偽善と非妥協性−その2

難しい内容ですが、大事なことが書かれていますが、ご興味のある方は読んでください。

北村 元


偽善と非妥協性−
エージェント・オレンジ論争を支えるもの(2)

環境科学者・ウェイン・ドゥワーニチュク博士 著

TCDD例外的に有毒で、「塩素ざ瘡または全身性の症状をもたらす相当潜在的可能性を秘めている」という認識は、除草剤固有の危険があるという点で、産業界に議論の余地なく認められたものだ。塩素ざ瘡は、塩素ダイオキシンのようなハロゲン化された芳香族化合物への過度の曝露と関連したにきびのような吹き出物だ。この状態は、1897年にドイツの産業労働者に初めて記述されている。

除草剤(すなわち、TCDDへの曝露に起因して、「全身性症状」も非常に高い率でありうるという記述は、事実上、重要器官に重い損傷の危険性があるとして、体全体のものと分類している。

直接、エージェント・オレンジに曝露したベトナム退役兵の弁護士を務めるガースン・スモーガー博士は、除草剤にの曝露によって起きた健康問題のため、直接化学会社を訴える許可を求めてアメリカ最高裁判所で陳述した20093月に、決定が言い渡されその中で、そのような訴訟権利は否定された。スモーガー博士は、関係者一同に書簡を送り、例えば2,4,5-Tの毒性についての知識を持っていたなど、化学会社の悪意のある行為を明らかにした。(http://www.agentorangelaw.net/).

上記のウェブサイトの中で、スモーガー博士の説明は、『第3項』で、自分が突き止める限り、アメリカ政府は2,4,5-Tエージェント・オレンジの毒性を知っていなかったという声明を載せている。しかし、他の文書では別のことを示している。

2,4,5-Tの製造と並行して生産されていたダイオキシンの毒性を知っていたとする事実関係を明らかに認めた化学会社側の説明は、それ自体が責任議論の中でほとんど些細な役目しか果たさなかったということを個人的に理解することができない。

1988日に、ジェームズR.クラリー博士は、トム・ダシュル上院議員に書簡を送った。クラリー博士は、1962-1965の間アメリカ空軍の化学兵器部門の研究者だった。上記の有名な書簡の中で、クラリー博士の文面はこう続く

私たち軍の科学者は、1960年代に除草剤計画を始めたとき、我々は除草剤の中のダイオキシン汚染により損害への潜在的可能性があることを認識していた。軍事用の製品が、製造の低コスト化と速度によって、市販のものより高いダイオキシン濃度を持つことに、私たちは気づいてさえいた。しかし、その物質が『敵』に用いられることになっていたので、我々の誰もあまりに心配しなかった。我々は、我々の軍隊が除草剤で汚染されるであろうなどというシナリオを決して考えていなかった。そして、もしそう考えていたならば、汚染された我が退役兵に援助与えられるものと我々は思ったであろう

ランチハンド計画の種々の面に関与していたアメリカ軍の元研究者によるこの断定は、この計画の責任者(すなわち、アメリカ政府)が、エージェント・オレンジ曝露による潜在的な結果に気づいていたという明確な証拠であり、アメリカは知らなかったという主張には根拠がなかったというはっきりした証拠である。クラリー博士の引用は、アメリカ復員軍人省長官への1990年5月のズムウォルト提督の報告に書かれていた。それは、エージェント・オレンジの負の健康効果と曝露関連に触れたものだった。

クラリー博士の声明は、エージェント・オレンジ毒性についての責任と知識を巡り継続中の談話の中に『埋もれてしまった』かのように見える。

ジェームズ・クラリー博士は、ベトナムにおけるエージェント・オレンジに関する私の仕事の結果として最近私にに連絡を取ってきた(201112月)。クラリー博士は自分自身がもっと多くんことをすることができなかったこと、そして、エージェント・オレンジ曝露したアメリカのベトナム退役兵士と、同じように曝露の結果苦しんでいるベトナム人を助けるために、もっと積極的な行動がとられなかったことを心から残念に思っていることが電話での話し中に明白になった。… 特にランチハンド計画で早くからダイオキシンの毒性について基本知識をしっていたのに。(つづく)

+++

次回は、少し中略して、先へ続けます。

                        愛のベトナム支援隊・ 北村 元
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| comments(0) | - | 09:36 | category: 枯れ葉剤関連・論文 |
# −偽善と非妥協性−その1
 この2月に、久しぶりにエージェント・オレンジ論争に関して質の高い、骨のある論文におめにかかりました。知人から送られてきた論文を邦訳し終わりましたのて掲載します。

但し、論文全文の掲載はせずに、半分ほどに縮小させてもらいます。また著者が提示している引用資料の典拠も一部を除いてほぼ省かせてもらいます。その理由は、ここには書きません。

改行は、著者の論文とは別に、ブログを読みやすくするために小生の意思で行いました。3〜4回にわたって、連続して掲載します。

+++

偽善と非妥協性−
エージェント・オレンジ論争を支えるもの

環境科学者ウェイン・ドゥワーニチュク博士 著
ブリティッシュ・コロンビア
カナダ

1961年から1971年まで、7700万リットル以上の除草剤が、『ランチハンド作戦』というコード名のもとで、アメリカ軍によって南ベトナム領土に撒布された。

ベトナムは、その作戦中に早くから、人間の健康が枯葉剤の広範囲にわたる撒布により悪影響を受けていると、報告した。エージェント・ オレンジ2,4-Dと2,4,5-Tの1対1の混合で作ったもので、使用した除草剤では最も一般に流行しているものだった。
(http://www.agentorangerecord.com/home/ and
http://en.wikipedia.org/wiki/Agent_Orange).

アメリカ政府は、エージェント・オレンジ剤使用がベトナムにおける先天性欠損症の増加や、人体の他の健康障害と関連しているという明確な科学的証拠がないと、数十年来、呪文のように唱えてきた。アメリカ政府高官は、アメリカが撒布した除草剤を決定的に人間の健康的影響に関連づけるために、主として責任/補償問題の観点からみて、ベトナムの種々の研究や観察を受け入れることを渋っている。

アメリカ復員軍人省(DVA)は、ベトナムでの従軍中に、エージェント・オレンジへの曝露に起因したかもしれない健康状態に対して、アメリカのベトナム退役軍人に現在補償し
ている。

少なくとも補償が払われる健康状態一つは、遺伝子の構成要素可能性があるつまり、脊椎披裂だ。米国がエージェント・オレンジに曝露したベトナムの市民の健康問題を無視する一方で、除草剤への曝露に関連したいくつかの病気に対して、ベトナム退役兵に補償支払うことは相反するように見えるその疾病は、米国医学研究所(IOM)がエージェント・オレンジへの曝露に関連があると『思われる』分類し、その後退役兵の補償目的のためにアメリカ復員軍人省(DVAによって
採択した疾病なのである。

補償は以下の場合退役軍人に与えられると理解する。 1) 男性であれ、女性であれ、ベトナム戦争中にアメリカ軍に所属していたと証明出来る場合  2)ベトナム戦争中にベトナムにいたことを証明することができ場合  3) ベトナムでの軍務の後補償対象となる病気の発症を証明出来る人 4)軍隊から名誉除隊を受けた者


エージェント・オレンジ(すなわち、TCDD)への曝露関連の疾病で、米国医学研究所(IOM)が定めたカテゴリーと、曝露に関係がある病気の発症の『推定された見込み』は、世界中の多数の研究を総合したものに帰結するという点に留意する必要がある。米国の政策は、 『原因と結果の証明』に基づくものではなく、曝露と疾病の連想の推定』に基づいている連想に関する結論は、ダイオキシンまたは除草剤への曝露(例えば、農場労働者、林業労働者、化学工場の労働者)に関連する毒物学と疫学研究を含む調査研究の論文・文献に基づいて引き出された。数少ない総合的、組織的疫学研究の一つであるランチ・ハンド研究は、米国医学研究所(IOM)評価に含まれた。ランチハンド研究は、ベトナム戦争中に使ったエージェント・オレンジと他の軍事用除草剤への曝露と関連しているかもしれないアメリカのベトナム退役兵に生じた負の健康影響の頻度と性質を評価するためにアメリカ空軍が行った疫学的調査
だった。

アメリカ復員軍人省(DVA)は補償に関する条件に『推定的曝露』に同意している。つまり、ベトナム領土で地上軍であったなら、おそらくエージェント・オレンジに曝露していたであろうという推定的曝露に同意しているのである。そして、上記の四条件に従い、疾病がアメリカ復員軍人省(DVA)が承認した補償リストにあるものなら、補償保証されるのだ。 この取り組みは、事実、曝露と健康結果の間にありうる関係(補償目的のために)が存在していると効果的に認め
るものである。

 しかし、この『関係』がアメリカ復員軍人省(DVA)の観点でアメリカのベトナム退役兵のために適用されるならエージェント・オレンジへの曝露符合する同じ疾病発症をみせるベトナムの人々のために、なぜ適用されないのか、と私は尋ねたい。アメリカは、この質問に
明らかに答えて来なかったし、答えようともしていないし、断固不動の姿勢で、アメリカの退役兵士よりベトナムの人々にとってより強力な判定基準、つまり、ベトナムにおける曝露と健康結果の因果関係は証明されていないと呪文を唱え続けている。

2002年3月10日、ハノイで、アメリカとベトナムは、覚書MOUに署名した。それは、エージェント・オレンジの環境結果に対応しつつ、総合的な人間の健康調査の概要をまとめたものだった。MOUの環境的側面は牽引を得て、価値ある情報の収集ができたが、人間の健康面の調査については、覚書に関する論争と意見の相違で泥まみれになり結局崩壊した。従って、ベトナムという戦争対立の舞台における除草剤の人体への健康結果を、協力して調査するいかなる試みも終了し
てしまった。

しかし、エージェント・オレンジとその構成要素についての既知の結果誰が何をいつ知っていたか、という進行中の議論の中で、このことがどういう役目を果たしてきたのか? 動物実験における先天性欠損症をエージェント・オレンジの構成要素の1である2,4,5-T曝露に関連付けるデータと、その後1970/71における2,4,5-Tの中のダイオキシンに関連付けるデータがまさに、ランチ・ハンド計画の強制的な中止に尽力した。エージェント・オレンジを製造してい化学会社は、アメリカ軍と同一歩調をとって、除草剤への曝露の結果、人体への健康結果の潜在的可能性があるという点に関して、無視の態度
をとった。

しかし、ダウ・ケミカルの
生化学調査研究所V. K.ロー氏は1965624日付けの『秘密』メモの中で、こう述べている。


「よくご存知のように、我々は不純物、つまり2,3,7,8-テトラクロロジベンゾダイオキシン(TCDD)という不純物の入った2,4,5-Tの汚染のため、研究中の植物深刻な状況にあった。この物質は、例外的有毒物質である。(以下略)


(次回につづく)

                        愛のベトナム支援隊・ 北村 元
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